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2015年8月の2件の記事

2015年8月26日 (水)

万木の森の揚羽蝶たち「偽物のナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、キアゲハ」

 

前回に引き続き揚羽蝶の話題です。
 
まずは、シーボルトが長崎で最初に採取したことから名前がついたといわれるナガサキアゲハからです。
(追記:禿頭5号さんからご指摘いただきましたが、どうもこれは尾状突起が欠損したクロアゲハのようです)
 
もともとは南方系のアゲハですが、最近では近所の万木の森でも見られるようになってきました。
 
水の涸れた沼の底でスポットライトを浴びるようにしてとまっていましたよ。
 
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この個体は模様が地味なオスですね。
 
ナガサキアゲハはアゲハのシンボルマークともいえる尾状突起がないので、らしくない感じがしてしまいます。
 
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後翅にはこっそりと赤い模様が垣間見られて、さりげないオシャレはしているようです。
 
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こちらは数年前に同じ場所で撮ったメスです。
 
かなり翅が痛んではいますが、持ち前の華やかさは窺えるのではないでしょうか。
 
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ジャコウアゲハのメスです。
 
幼虫時代にウマノスズクサという毒草を食べて育つため、ジャコウアゲハには毒があるそうです。
 
私が親しくしている野鳥たちが、口を揃えてそんなことを言っていました。
 
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特にメスは、すぐにジャコウアゲハとわかる特徴的な白い輝きを放っていますね。
 
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で、本題はここからです。
 
 
これ、なんだか分かりますか?
 
こやつは私が初めて出会ったアゲハモドキなんです。 ジャコウアゲハのメスによく似ていますでしょ?
 
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毒のあるジャコウアゲハのメスに擬態しているので、アゲハモドキという名前がついたようです。
(毒自体はオスにもありますが)
 
 ・・・が、ジャコウアゲハがいない北海道にもアゲハモドキはいるそうで、だから擬態ではないのでは
 
という説もあるとか。
 
でも、「渡り鳥対策だよ〜ん!」というアゲハモドキの囁きも聞こえてきたりして・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
大きなアゲハといえば、このモンキアゲハなんかはその筆頭格でしょうね。
 
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「紋が黄色くないのになんで紋黄揚羽?」という声を時々聞くことがあります。
(私の場合は私のかみさんからですが)
 
私が確認したわけではないのですが、この紋は羽化してから時間がたつほど黄色くなるそうで、
 
標本なんかになった死後の方がその色が顕著になるとか。
 
もしかしたら、標本になってから名付けられたのかも知れないですね。
 
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一方こちらは小さなアゲハ、アオスジアゲハですね。
 
前回話題にしました、海岸で海水を吸水しているところです。 綺麗な蝶々ですね。
 
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エノコログサです。
 
いや、キアゲハでした。 でもエノコログサの方が存在感がありそうですね。
 
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2015年8月 2日 (日)

森の妖(あやかし) カラスアゲハの吸水

 
去年崖崩れがあって大きく崩落した斜面から地下水が染み出していて、そこにカラスアゲハが2頭
 
吸水に来ていました。
 
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2頭とも夏型のオスなんですが、その動きが不思議とシンクロしていてどこか楽しげでした。
 
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片方の個体は後翅に欠損があって、歴戦の勇者然とした風格さえ漂っているようです。
 
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この2頭、どういう間柄なのか、お互い意識し合うかのように相手の周りを飛び回っています。
 
それも仲良さそうに・・・
 
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翅が完璧な方の個体は、全体の色が綺麗なブルーに輝いています。
 
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一方、後翅欠損個体の方はブルーにグリーンも乗って、妖艶な輝きを放っています。
 
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この個体はまだ羽化して間がないのか、惚れ惚れするような美しさです。
 
前翅にはオスの特徴であるビロード状の毛のような発香鱗も見えますね。 
 
 
で、この子が面白い行動を見せてくれたんですよ。
 
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それがこちらです。
 
分かりますかね、お尻から排水をしているのを。
 
これを4〜5秒に1回、何度も何度も行うんです。 こんなにたくさんの水分を排水するということは、
 
同時にそれだけたくさんの水を吸水しているということになるんでしょうね。
 
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場所を変えても、この排水は行われ続けました。 
 
一体なんのための行動なんでしょう? 
 
身体を冷やすためとか、ミネラル分の補給とか、諸説あるようですが、よく分かっていない現象のようです。
 
そういえば以前、近くの海岸で海水を吸水するアオスジアゲハを見たことがありましたが、今思えばあれは、
 
ミネラル分を補給していたのかもしれませんね。
 
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まさに妖艶なるカラスアゲハですが、この蝶にカラスアゲハという名前をつけた人はきっと、
 
カラスの羽根の美しさも知っていた人なんでしょうね。 素敵な命名だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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