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2018年6月18日 (月)

春の北大植物園再び

 
前回ちょっとだけ覗いてみた北大植物園を今回はじっくり散策してみました。
 
ここは札幌駅から徒歩10分という街の中心部にありながら、都会の喧騒からは隔絶された別世界。
 
広さ13.3haの園内には樹齢数百年のエルムの巨木が何本もそびえ立ち、イタヤカエデやミズナラ、
 
ハンノキといった落葉広葉樹も生い茂っている、そんな場所なので野鳥の楽園にもなっていました。
 
例によってあの人懐こいカラスたちもたくさん戯れていましたが・・・
 
 
ということで、まず最初は・・・
 
前回は熊が居そうなところに生えている(いや、ウソです!)クマガイソウを載せましたが、
 
今回はクマガイソウ以上に希少価値の高いアツモリソウが咲いていましたので、まずはこの花から。
 
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さすがに存在感のある花ですね。
 
で、この花の隣に咲いていたのがアメリカ北東部で見られるアツモリソウの仲間、
 
キプリペディウム・レギナエでした。レギナエとは女王のという意味だそうです。
 
こちらもお見事!
 
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 潮かをる 北の浜辺の 砂山の
   かの浜薔薇(はまなす)よ 今年も咲けるや       石川啄木
 
函館の大森海岸にある小さな公園に、啄木の像とともにこの歌碑が建っています。
 
そのハマナスの八重です。なんとも妖艶な花ですね。
 
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 七重八重 花は咲けども 山吹の
    実のひとつだに なきぞ悲しき
 
「道灌」という落語に出てくる兼明親王(かねあきらしんのう)の作とされる歌ですね。
 
八重咲きのヤマブキを見るとどうしてもこの古歌を思い出してしまいます。
 
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水辺に咲いていましたのでカキツバタではないでしょうか? 楚々とした佇まいに目を惹かれました。
 
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エゾクガイソウです。下の方から咲き始める、その咲き始めですね。
 
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すでに花びらが散ってしまったチシマフウロですが、特徴的な雌しべが面白くて撮ってみました。
 
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谷筋の森の斜面に咲いていたヤマボウシです。ものすごくたくさんの花が咲いていて賑やかでした。
 
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一方こちらは植物園近くに植わっていた街路樹のヤマボウシです。ピンクのヤマボウシは園芸品種の
 
ようで、この花にはサトミという名前が付けられているようです。
 
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札幌ではよく見かけるタンポポによく似た花です。北海道にはエゾタンポポという品種がありますが
 
こちらはまた別の品種になります。
 
フランス語のブタのサラダからこの名前がついたようですが、葉っぱはその名の通りサラダとして
 
美味しく食べられるそうです。全体の感じはモモイロタンポポにも似ている気がします。
 
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北海道出身の中島みゆきのデビュー曲は「アザミ嬢のララバイ」で、私が学生時代、深夜放送で
 
よくかかっていたものでした。
 
そしてこの花はエゾアザミ、チシマアザミともいいます。色も葉っぱのトゲトゲもおとなしめです。
 
それでも結構背は高くなりますね。この花がアザミ嬢のイメージかもしれませんね。
 
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ミヤママタタビの葉っぱです。ミヤママタタビは花が咲く頃、こんな風に葉っぱの一部が
 
ピンク色になるそうです。
 
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葉緑素を失って光合成ができなくなるというのに、このことにどんなメリットがあるのでしょう?
 
不思議です!
 
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一見ただの草のようにも見えますが、これがハッカです。葉っぱを揉むとハッカ特有の香りが
 
します。北海道、特に北見地方の特産物になっています。
 
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野幌や円山の原始林を歩いているとよく見かけるこのシダ、オシダという名前だそうです。
 
バトミントンのシャトルのように特徴的な形をしていてよく目につくシダですが、ずっと名前が
 
わからずにいました。でも今回この植物園で名前付きで出会ってやっと正体が判明しました。
 
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こちらはカラマツの松ぼっくりです。ものすごくたくさん成っていました。
 
昨年の秋にこのブログに載せましたが、このカラマツ、落葉松とも書くように、針葉樹のくせに
 
秋になると葉を落とす変わり者なんです。
 
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ヘラオオバコです。葉っぱがヘラ状なのでこの名前があるとか。
 
環状に飛び出した白い雄しべが可愛らしくて、野原で見かけるとなんとなく見入ってしまいます。
 
こんなものまでこの植物園にあるのが面白いと思います。
 
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原始林の林床でよく見かけるハイイヌガヤです。エゾイヌガヤともいい雪の多い地域に適応した
 
品種です。あまり大きくならず雪に耐えて冬をやり過ごすど根性を持った御仁のようです。
 
春先のこの新葉が目にも鮮やかで手触りにもゴムのような弾力があったりして、見かけると
 
思わず触ってみたくなってしまいます。
 
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これも今の時期野幌原始林でよく見かけるオオハナウドです。2mぐらいになる花で大群落を形成したり
 
しますので、とにかくよく目に付く花です。
 
アイヌ、ウィルタ、ニブフといった北方民族の人たちにも珍重されてきた植物だそうです。
 
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エゾユズリハです。北海道ではよく見られる植物だと思います。
 
アイヌの人たちはこの葉っぱをタバコの代用にしたとか。
 
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最後はホウノキです。この大きな葉っぱには芳香があって殺菌作用もあるため朴葉寿司や朴葉焼き
 
なんかにも使われたりしますね。
 
アイヌの人たちは枝や果実を煮立ててお茶として飲んだりしたそうです。
 
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今回は随分長くなってしまいました。最後まで見ていただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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コメント

まあ 珍しい花ばかりで初見ばかりですわ。
アツモリソウ、横から見ると別な花に見えちゃいます。
レギエナもアツモリソウの仲間ですか、とっても素敵な花ですね。

ミヤママタタビのピンク色の葉に変身
素敵ですね。

またでっかい北海道に行きたくなりましたよ。
ほんと素敵なところですわ。

 
catさなえさんへ
 
ねぇ、北大の植物園はさすがに北海道の植物が充実していましたよ。

珍しいものがたくさんありました。今回は全部屋外にあるものばかりを

撮りましたが、大きな温室もあるようで簡単には全部回れない広さが

ありました。

アツモリソウは正面から撮ったものが多いように感じていましたので

今回は横から狙ってみましたが、新鮮に感じていただけたら嬉しいです。

レギナエもアメリカ産のアツモリソウのようでしたね。アツモリソウって

その名前からいかにも日本固有のものかと思っていましたが、意外と

世界的な花なのかもしれません。

ミヤママタタビも不思議な植物ですよね。普段の生活とは違った世界に

身を置いてみると、いろいろと摩訶不思議なことが見えてくるのが

楽しかったりします。そういった意味でもさなえさんもまた北海道に

行かれてはいかがですか? かなり精力的に撮影旅行に行かれている

今がいいチャンスかもしれませんよ!
 

適切な解説付きで最後まで楽しめました。

植物園が札幌駅から徒歩10分なんて驚きです!!
良い街づくりしてますよね~(*^^*)

驚いたのがオシダ。。
北海道にもシダは自生しているのですね、(熱帯の植物という感じがして・・)

カキツバタの写真に、目が洗われました。
とても綺麗な色に♡


 
catmoonさんへ
 
えへへ、ほとんどが植物園の説明看板の受け売り解説でございました。

札幌は中心部に各種商業施設や官公庁が集まっているため、そのほとんどが

歩いて回れる範囲にあります。そのため昔はこのあたりに出かけることを

街に行くという言い方をしていたぐらいなんです。良い街づくりと言っていただけると

原住民を自認している私としては嬉しく思います。

ほほう、オシダはmoonさんの方にもあったんですね。逆に私は札幌でよく見るもの

ですから、てっきり寒冷地仕様の植物かと思っていました。

カキツバタ、ありがとうございます。見た瞬間、いいなーと思い撮ってみました。
 

北海道の珍しい植物を沢山見せていただきありがとうございます!

啄木の歌や古歌がすっと出てきてお花の解説をして下さってカッコイイです(^^)/
八重のハマナスやヤマブキのお花も一層美しく映えますね♪

綺麗なカキツバタ♪ うちのはもう終わってしまいましたが、毎年水連鉢でお花を
咲かせてくれるので、身近に感じました。何にも手入れをしていないのに逞しいです。
北海道の寒さにも負けないくらいですものね♪

花が終わったチシマフウロウが可愛いと思って見ていたら、うちにも似ているのが、
とハタと気が付きました。ゲンノショウコです。仲間のようですね♪

タンポポに似ているお花とか、ヘラオオバコの花も可愛かったです(o^-^o)

昔々、新婚旅行で北海道にに丁度今頃行きました。オオハナウドの花だったんだ~
この花が沢山咲いているところを車で走った記憶がありまする~~~
ありがとうございました。数十年ぶりにわかって嬉しいです!

ホオノキの葉っぱも凄いですね♪
先日お店で見かけて、こんなに大きいんだ!と。

沢山沢山楽しませていただきました(^^♪

 
catひめねずみさんへ
 
さすがの北大植物園でした。珍しい植物から雑草までいろんな種類が豊富に

揃っていましたね。

啄木は北海道各地を渡り歩いていましたのでいたるところに彼の足跡が

残されていますね。そして私が大好きな歌人でもありますので、ついつい

彼の歌を載せがちになってしまいます。

カキツバタ、ひめねずみさんにも注目していただきありがとうございます。

おー、チシマフウロを見てゲンノショウコを連想するなんて、観察眼の鋭さが

お見事ですね。なるほど、どちらもフウロソウ科なんですね。

タンポポに似たブタナはちょっとモモイロタンポポにも似ている感じがして

面白かったです。

新婚旅行の時にオオハナウドに出会っていたんですね。この巨花が林立して

いるところに行き合うときっとびっくりしたのではないでしょうか? なかなか

壮観な眺めですものね。

ホオノキの葉っぱの大きさにもちょっとびっくりしますよね。北方民族の人たちも

この大きさに目をつけて上手に利用したんでしょうね。

今回は長いブログになってしまいましたが、楽しんでいただけてよかったです。
 

ご無沙汰しておりました!
花の写真が素敵です~!
穏やかなしろねこ仙人さんの優しさがにじみ出てますね!
写真には撮る人の人柄が出るとは思っておりましたが
まさに!という写真に久々に出会いなんだかよい気分です♪
ありがとうございました!

 
catくまたんへ
 
お久しぶりでした。くまたんの復活を嬉しく思っています。

私はあまり花の写真は得意な方ではないので、どちらかというと

山野草なんかの方に目がいってしまいます。

で、写真には撮る人の人柄が出てしまいますか? あまり大した

人柄ではないと思うのでお恥ずかしい限りです。

眠い中コメントを書いてくださってありがとうございました。

またこれからもよろしくお願いいたしますね。
 

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